うなぎブログ

目立たないけれど欠かせない名バイプレーヤー

ムロツヨシ、阿部サダヲ、香川照之・・・

テレビドラマや映画を見ていると、名演技でその作品を一層盛り上げ、主役を引き立る脇役俳優がいます。どんな作品にも絶対に欠かすことはできません。主役の男前、美女だけでは作品としてはちょっと成り立ちにくいですね。

三佳のメニューにも同じことが言えます。主役の「うなぎさん」、助演の「ごはんさん」。この2つだけでも美味しく食べてお腹一杯になりますが、やはり何か物足りない感があります。
メイン料理にそっと添えられている漬物。最後のひと口となる漬物が美味しくなければ、全ての料理そのものが美味しくなくなってしまうほど重要だと考えているからです。

そこで紹介したいのが、うなぎにそっと添えている「甲南漬け(奈良漬け)」です。兵庫県の阪神間に住んでいる人なら一度くらい耳にしたことがある「そうなんです〜っ♪ 灘の名産 甲南漬、甲南づけ〜♪」というコマーシャルソング。ローカル放送のサンテレビでよく流れていました。

もうずいぶん前になりますが、三佳のうなぎに添える最高のつけ合せを探すために色々と試して見たことがありました。
そして、やっとの事で見つけたのがこの「灘の名産 甲南漬」だったんです。

私たちの住む阪神間の灘五郷は「日本一の酒どころ」と言われるほど日本酒の酒蔵がたくさんあります。六甲山から湧き出る「宮水」、六甲おろしが吹き荒れる山と海に囲まれた環境がお酒造りに最適だったんですね。
そんな酒どころ灘の酒粕を使って1年以上かけて丁寧に漬け込んだ奈良漬けが「甲南漬け」です。奈良漬け自体は他にも沢山ありますが、この甲南漬けの奥深さと三佳うなぎとの相性の良さは別格でした。

同じ地元で作られているものが一番相性が良いというのも何かの巡り合わせのような気もします。三佳のうなぎを堪能していただける際には、最後の締めに名バイプレーヤーである〈甲南漬〉もじっくり味わっていただけると嬉しいです。

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